木漏れ日のマリオネット



果物を集めに、恵みの森の外れにやって来たコーカシカ。

空が晴れ渡り、ほとんど風も無い、穏やかな朝のことです。


「ん〜。しあわせっ」

朝日を受けた木々の香りを胸いっぱいに吸い込みながら、

コーカシカはその透明な羽で宙を舞い、歌うようにつぶやきました。


目指す場所に降り立ったコーカシカは、もう一度深呼吸すると、果物を探して歩き始めます。

木漏れ日の温もり感じながら、コーカシカは、

もう少し薄着で来れば良かったかな、と首をかしげました。


「‥あら? ‥ふふ、こんにちは」

ひらひらと飛んでいた愛らしい蝶が、歩いているコーカシカの肩に留まります。

蝶は触角をゆらゆらとさせて、あいさつを返しました。





しばらく歩き続けていると、日が少し上がってきたのか、

コーカシカはなんだか暑くなってきてしまいまい、息を付きました。


「‥服、脱いじゃおうかな?」

そうつぶやきながら、もう腰の紐を解き始めます。

「ちょっと、どいていてね」


ずっとくっついて来た蝶に言うと、恥ずかしげもなく服をどんどん脱いでいき、

すぐにコーカシカはパンツひとつになってしまいました。


そして木漏れ日の中に座り込むと、そのまま草の上に横たわって、心地良さそうに伸びをします。


しばらくそのままでいたコーカシカでしたが、もっと草の感触に包まれたいと思ったのか、

腰を上げ、パンツに手を掛けて、するすると下ろして放り投げてしまいました。


靴だけになって横たわっていると、さっきの蝶がふわふわと鼻のところに降りてきます。

それがくすぐったかったのか、コーカシカはくすくすっと笑って身をよじりました。

すると蝶は飛び上がり、コーカシカの下半身の甘い匂いに誘われて、

ぱたぱたと今度はそっちに留まります。


「あっ、そっちはだめ!」

流石に恥ずかしかったのか、コーカシカは顔をほんのりと赤らめました。

「分かったよ。それじゃあ、行こう」


彼女は起き上がり、服とバスケットをそこに置いたまま、裸で歩き出しました。





果樹園を探す途中、コーカシカの頭に留まっていた蝶が突然羽を動かすと、、

あさっての方向にぱたぱたと飛び出してしまいます。


「あれっ、そっちに行っちゃうの? 何かあるのかな」

好奇心に駆られたコーカシカは、果物のことを後回しにして、小走りに蝶の後を追い始めました。


「うわっ」

一分ほど走って、つる状の植物が群生している辺りに来た時でした。

急にコーカシカは腕を何かに引っ張られて転びそうになってしまい、慌てて足を止めます。


見ると、つるの一本が絡まっていました。

ただ走っていただけなのに、と不思議に思っていると、

しゅるしゅるともう片方の腕につるが巻き付いてきたのです。


突然のことと、ずいぶん器用に動く植物だなあ、と

二重に驚いて、解くことも忘れているうちに、

どこから現れたのか、なんと両脚にまでつるが絡み付いてきてしまいます。


あっと思った時は遅く、コーカシカはつるの強い力に四肢を拘束され、

満足に動くことも出来ない状態になっていました。


そんな時、ふわふわとさっきの蝶がやってきて、彼女の髪に留まります。


「もう、のん気にしてないで、助けてよ」

と、無理なことを分かっていて、のん気に話し掛けるコーカシカ。

「あっ、羽にまで絡んできちゃった。

わたしを捕まえたって、何にも良い事なんかないのに。変なの」


ぶつぶつと文句を言いながら、つるを解こうとしますが、

腕ががっちり押さえられていて動きません。


そうこうしているうちに、指や耳にまで絡みついてきたつるが、

コーカシカの四肢を引っ張り始めました。


「わ」

驚いたコーカシカは小さく叫んでもがきますが、つるの強い力になすすべも無く、

軽々と脚を開かされ、腕を持ち上げられて、全部の肌をあらわにしてしまいます。


「えっ、やだやだっ」

がに股になった恥ずかしい格好に顔を赤くしますが、草のつるは、

さらに身体を引っ張って、思い通りの格好に導きます。


細い触手に指の一本一本まで操られる小さな裸体は、

さながら森のマリオネットのように、愛らしく、そして美しく、木漏れ日に照らされていました。





何がなんだか分からないまま数十秒が過ぎた時、

無邪気に悪態をついていたコーカシカはあっ、と声をあげました。


見ると、数匹の蝶―そのうち半分はさっきの蝶と同じ種類でした―が、

彼女に向かってひらひら集まってきます。


「だめぇ‥」

脚を開いた格好を見られるのが恥ずかしくて、コーカシカは顔をそむけました。

しかし、次の瞬間に彼女は、ぴく、ぴくっ、と震えて、

その自分の反応に驚いて顔を上げたのです。


「やっ‥だめだよ、そこに留まっちゃ‥」

みると、彼女の胸にある、鮮やかな桃色の乳首で蝶の一匹が羽を休めていました。

「そこ‥は、‥‥恥ずかしい‥‥から」


声は我慢していても、息遣いが荒くなっていくのまではどうにも出来ません。

恥ずかしさだけでなく、興奮で赤面し始めた少女の頬は熱を帯び、

開いた脚の付け根、その柔らかな割れ目が、ひくんっ‥と健気に蠢きました。


そして、もう片方の―コーカシカの、膣やクリト○ス以上に敏感な―乳首に蝶が留まると、

彼女はついに、「んっ、んっ」とうめき声を漏らしてしまいました。

少女の敏感な突起は、すぐにいやらしく勃起し始め、熱く充血して、

そこで羽を休めている蝶に温もりを与えます。


蝶たちの鱗粉が朝日にきらきらと輝き、官能に染まり始めた少女の身体と心を、

宝石のように彩っていきました。





「うっ、ううんっ!

あっ‥そこだめっ‥え


別の蝶がコーカシカの愛らしいへそに留まりました。

もう一匹がわきの下で羽を休め、そして異なる種類の一匹ずつが、

開かれた脚の付け根の、甘い部分に羽を並べました。


その刹那、コーカシカは背中を反らせて悲鳴をあげます。

「いやあぁあぁぁぁぁーーーーっ!!

ああん、いあ、はあぁああーーーんっ!!」


無意識にうねる腰、ぱくぱくと痙攣するわれめ‥

妖精の少女は明らかに性の絶頂を迎えていました。


ちょっと見ただけでは、コーカシカの性の急所が、

蝶たちにどんなことをされているのか、分かりません。

でもそれはとてつもなく繊細で、淫らで、

コーカシカを天国に導くために行われているということは明らかでした。


ぽた、ぱたっ。

今の絶頂で分泌された愛液が、糸を引いて地面に落ちます。


ぴく、ぴく、と両の乳首が小刻みに震えますが、蝶はそこを離れません。


そして数秒後、コーカシカの瞳孔がしゅっと開きました。

「くううううぅぅぅぅーーーん!!!」


それだけで恋をしてしまいそうなほど愛くるしい声をあげ、

再びコーカシカは痙攣します。


ぴゅ、ぴゅっ、とわれめから愛液が飛び出し、そこに留まる蝶の体を濡らしました。





蝶たちは責めを休めませんでした。

今までいた二種類とは別の、小さな蝶がやってきて、

萌肉を犯している二匹の上に、向き合うようにして止まり、

柔らかな包皮と、その中の勃起した肉豆を弄びはじめます。


「くうううーーー‥‥ーーっん!!!

き‥きもちぃっ、きもちいーっ‥!」


喘ぎながらコーカシカは二度、三度と絶頂を繰り返します。


もう脚に巻き付いていた草のつるが力を入れることも無く、

コーカシカは自ら股を開き、女性器と愛液の匂いで、積極的に蝶をそこに誘っていました。


「うっ、うっ」

それは凄まじいしあわせの予兆なのか、

うめき声を出したコーカシカの瞳から涙がこぼれ、頬を伝っていきました。

いっぱいに興奮していた乳首がさらに勃起していき、

股間や膝が、頬や耳と同じように赤く染まっていきます。


コーカシカの頭の中を、お乳首とおへそと、わきの下とおま○こがぐるぐる渦巻いて、

心を沸騰させ、神経をとろとろに溶かしていきます‥。


「で、でるうっ! らめっ、でる、でるうーっ!!

おま○こっ!  おま○こっ

もうでちゃうから、でちゃうからやめないでえっ

あっおちくびーっ! でちゃうまで続けてっおま○こ続けてーっ

あっもう、もうでちゃうっ! あっでるでるう、でる、でるうーーーっ‥‥‥‥!!」


快楽のままに歌うコーカシカは舌を出し、涙とよだれと鼻水を垂れ流して、

最高のしあわせに満ちた表情で泣きながら、身体を大きく痙攣させました。







びちゅ、びゅるっ!

ぴゅるるっ、びゅっ、びゅっ‥!


「あっでた、でちゃったあああぁぁーーーーーっ!!!!!!

いやあぁぁぁああぁ〜〜〜〜〜〜〜〜んっ!!!!

いやんっ!!  いやんっ!!  いやんっ!!」


首を小さく左右に振り、膝を震わせて淫らに叫んだコーカシカは、

今までとは比べ物にならない量の愛液を股間から噴出させ、

全身をうねらせて壮絶に達してしまいました。


うねうねとオーガズムにうねる妖精の小さな身体は、

まさに快楽の糸に操られる愛らしいマリオネットそのものです。


その淫らで情愛に満ちた踊りが導き寄せるのか、

さらなる蝶の群れが彼女に向かってひらひらと集まってきました‥。


木漏れ日と鱗粉の輝きに満ちた、蝶たちの宴‥。

コーカシカは全身のあらゆる性感帯を蝶に弄られ、

繰り返し繰り返し壮絶に達しながら、

いつしか自分が、ただ風に揺れるだけの一輪の花になったような、

そんな気持ちになって、淫猥に歌い続けていました。





いつの間に気を失ってしまったのでしょう。

彼女が意識を取り戻したのは、もう日が落ち始めた頃でした。


力の出ない身体で何とか起き上がったコーカシカ。

見ると蝶たちはいなくなったわけではなく、

気絶したコーカシカを見つめ、いたわる様にして、そばで羽を休めていました。

つるの植物も、くるくると丸まった形で、大人しく揺れています。


「もう‥」蝶や草のつるに何か文句を言おうとしたコーカシカでしたが、

さっきの天にも昇るような気持ちと、

恥ずかしい言葉をたくさん叫んだ自分の姿を思い出し、

顔を赤らめて口をつぐみました。


「もう暗くなってきちゃったな。果物を探して帰ろう‥」

そうつぶやいて歩き出したコーカシカは、何歩も行かないうちに足を止めました。

「‥その前に、お洋服と籠を探さなきゃ。

どこに置いたか忘れちゃったから、案内してくれるよね」

コーカシカはいたずらっぽく笑って、側に群れている蝶の中の一匹に話し掛けました。


すると、最初にコーカシカをこの場所に導いた、あの愛らしい蝶は、

嬉しそうに飛び上がって、ひらひらとコーカシカの肩に留まりました。





最近スランプでした‥が、この絵はだいぶ描けた方だと思います。