いぼいぼのともだち



水浴びのあと、ちょっとお昼寝のつもりで、草陰ですやすやと寝息を立てていたコーカシカは、

何か冷たいものに触れられて、目を覚ましました。


「ん‥雨‥‥?」


目を擦りながら、ゆっくりと身体を起こすと、目の前に緑色の、

いぼいぼのたくさんついたカタツムリがいました。


「こんにち‥は‥」あくびをしながらのあいさつ。

このカタツムリとは、この辺りで何度か会っている友達同士でした。

どうやら、雨だと思った冷たいものは、カタツムリのツノだったようです。


「よく寝た‥もう暗くなってきちゃったね‥」

そばの小さな木になっていた果物をかじり、カタツムリに合わせて歩きながら、

コーカシカは独り言のように呟きました。


「どうしようかな‥もう帰ろうか」そう言いながら、歩き始めたばかりなのに、

近くの木に寄り掛かるようにして、地面に座ってしまいます。「あなたも食べる?」


少しちぎってカタツムリの頭の前に置くと、

カタツムリは歯舌を器用に使って、少しずつそれを呑み込んで行きます。


「ふふ‥」優しく笑ったコーカシカは、そのまま目を閉じると、ゆっくりと、大きく深呼吸をしました。


さわ‥さわ‥かすかな風に草花が揺れる、静かな音が流れます。

やっぱり帰らないで、もう一度ここで眠ろうかな‥と、気持ち良さそうに‥。


そのまま何分かが過ぎた時、もらった分の果物を食べてしまったらしいカタツムリが、

話し掛けるように、ツノで右手を突っつきました。


「ん、まだ食べたいの‥違う?」カタツムリの言いたい事が分かって、

コーカシカは、普段の無邪気な明るさからは考えられないほど、

穏やかであたたかな微笑みを浮かべます。「甘えたいんだね。よしよし‥」


カタツムリが寄り添うように触れてくると、

コーカシカは両手で、そのぬるぬるした頭部を優しく包んでやりました。


小さいながらも、ふっくらと柔らかく、とてもあたたかいコーカシカの手のひらに包まれて

幸せそうなカタツムリでしたが、しばらくして、また何か言いたそうに頭を動かします。


「今度はどうしたの?」カタツムリの頭を指で撫でながら尋ねます。

その答えを聞いて、コーカシカは困ったように、ふう、と息をつきました。


コーカシカの中に入りたい‥やっかいな事をお願いされたものです。


実は以前にもそれをしてあげた事があり、その時は、

何だかわけが分からなくなった後、いつの間にか眠ってしまい、

そのまま二日も起き上がる事が出来なくて、たいへんだったのです。


「‥どうしても?」

カタツムリは答える代わりに、おねだりする子供のように、寂しそうに頭をもたげます。


ふう、ともう一度息をつくコーカシカ。カタツムリの殻にそっと手を乗せて言いました。

「わかった‥少しの間‥ね。わたしも途中で寝ちゃったりしないように頑張るから‥」


そう言って、スカートのボタンを外してそのまま落とし、膝の上まで隠れる、

白いふわふわのパンツをゆっくりと脱いで、草の上に無造作に置きます。


「あっちの木のところに行こう。ここの草、少しトゲトゲしてるから」


服の陰にちらちらと見える、小さく締まった可愛らしいお尻が、

黄昏前の薄い光に照らされてほんのり輝きました。


コーカシカは数メートル先の木のところに先に行くと、その根元に、寄り掛かるようにして座り込みます。

そばまで来るのを待って、脚を少し恥ずかしそうに開き、やわらかな萌肉をあらわにしました。


ぺたんと地面につけた右脚を這い登って、内側へと向かうカタツムリ。

しかしその時、コーカシカの様子に変化が現れます。


カタツムリのお腹の、背中よりゆるやかないぼいぼと、濡れたひだひだの感触‥

以前にも感じたその冷たさ、ぬめりに、その時の事を思い出してしまったのかもしれません。


コーカシカの頬や耳、恥部の肉が、ふわりと桃色に染まります‥。






発情してしまった膣口に、カタツムリはぬるぬると右脚を超えて近付いてきます。

こくり‥小さな音を立ててつばを飲み込むコーカシカ。


程なくして、カタツムリが、その幼い割れ目にそっと頭の先を触れました。


「う‥」

カタツムリの濡れた感覚‥その身体と、コーカシカの膣口と、どちらが柔らかいでしょう。

そのまま進行するカタツムリは、ピンクに染まった肌色の奥の、敏感な部分を押し広げ始めます。


「‥っふ‥‥うあ‥‥」

ぞく‥ぞく‥コーカシカの小さな背中が甘い鳥肌のうずきに包まれ、

そして次第に、興奮に温まっていきます。


‥こりっ‥


「うっ‥‥あ‥‥!」

ぴくんっ、と肩が震えます。それは、カタツムリの最初のいぼが、

コーカシカの処女膜を通った感触でした。


久しぶりに訪れた不思議な気持ちに、戸惑いと困惑を覚えているような表情‥

しかし、続けてそこを撫でる冷たいいぼいぼの群れに、早くもコーカシカは息を荒げ始めます。


こり‥こりん‥


「あっ‥は‥あっ、あっ!」


よほど処女膜が弱いのか、たった十数秒のゆっくりとした刺激で、

コーカシカは熱い息と喘ぎを漏らしながら、切なそうに身体を撫でさすり、

それに続いて、処女膜や膣が、いぼいぼとのより深い交接を求めて、ゆっくりと収縮を始めした。


柔らかく、それでもしこしこと弾力のあるカタツムリのいぼが絡み合い、

浅く抉るように擦り付くのがたまらなく嬉しいのか、コーカシカのとろとろの肉壁は熱く、

とろけるようにゆっくりと痙攣し、悦び悶えます。


「こんなに‥こんなに‥」たまらなそうにつぶやくコーカシカ。

わずかずつ膨れ上がっていく快感が、次の領域に届こうとしていた、その瞬間でした。


こっ‥! こりっ、こりこりこりこりっ‥!


「うあああぁっ!! あああ‥っはっ‥‥あっ‥‥!!」

コーカシカは一瞬何が起こったのか分からず、猛烈な快感にびくん、びくん、と、ただ痙攣しています。


それは何のつもりだったのか‥

カタツムリが、膣の半分より少し浅い程度入っていた身体をうねらせながら素早く引き抜き、

入っていく時は一つずつ、やんわりと処女膜を通っていったいぼの群れが、

中から外に向かって一気に擦りあげていったのでした。


驚いただけではすまなかったのか、コーカシカは自分の身体を力いっぱい抱き締めると、

いやいやをするように首を左右に振りながら叫びます。


「あっ‥あっあっ!! わ‥わたし‥っ!」


強く締まっていく処女膜と膣を押し広げながら、

その抱擁を求めるように、再び這い進んでいくカタツムリ。


くすぐったいような、むずがゆいような、甘い、甘いぬくもりがコーカシカの下半身を包み込み、

どんどん膨れ上がっていきます‥。


「うう‥うあっ‥‥あああ‥っ!

‥あっ、あっ、あっ、あっ」


はじけるような絶頂ではなく、綱が切れて落ちたような感覚。


届いた瞬間、一気に脱力してしまったコーカシカは、呆けたような声をあげながら、

だらんとなった上半身を痙攣させ、ただ一箇所だけ、わずかに力の入っている腰を、

くいっ、くいっ、と小さく持ち上げるように小刻みに動かして悶えます。


とっ、とっ、とっ‥。

コーカシカの可愛らしく、興奮した鼓動が、寄り掛かっている木の幹や地面に伝わっていきます。


「‥‥」

アクメのせいで潤みきっている瞳で、

コーカシカは、自分に頭を挿し入れているカタツムリの身体を見つめました。


「カタツムリ‥さん」切なそうな声です。「わたしも少し‥寂しくなっちゃった‥」

無意識なのか、心細そうに、地面に生えている短い草に触れ、撫で回しています。


「もう少し‥‥わたしの中に‥いて欲しいな‥」


アクメの律動に、小刻みに震えながらも、目を細め、切なそうに微笑んで

草に触れていない方の手を、その冷たい体温と、

いのちのぬくもりを感じ取るようにカタツムリの殻にそっと添えました。


「んっ‥」小さくうめいたコーカシカの息遣いが、再び荒くなっていきます。

這い進んでいるカタツムリのいぼいぼは、処女膜を押し広げ、膣肉を擦り‥

そして頭のいぼが興奮で隆起したGスポットに到達したとたん、

コーカシカは、ひゃんっ! と可愛らしい声をあげて震えました。


「はあ‥はあ‥」

ぶる‥。ぞく、ぞく‥

甘ったるい鳥肌の感覚に、コーカシカはうっとりと、

花の香りを嗅ぐような表情で幸せそうに息づいていました。


背中の高いいぼいぼがGスポットを、ひだひだと、

お腹の低いいぼいぼが他の膣肉を擦りながら、ゆっくりと奥に向かって這い進んでいくカタツムリ。


「‥きもち‥‥い‥‥」性に酔いきった、深く熱いため息を漏らしながら、

コーカシカはカタツムリの殻を愛しそうに撫で回しています。


そんな時、ぬるぬると、音も立てずに這い進んでいったカタツムリの頭が最奥にたどり着きました。


「うっ‥ふっ‥‥!

 カ‥カタツムリ‥さん‥‥」


その勃起したドーナツ型の肉に、カタツムリは優しく口付けをします。

あまりの幸せと、なめらかな興奮に、コーカシカは泣いていました。


ぬるぬる‥ぬる‥ぬるぬる‥くちゅっ‥。


ゆっくりと身体を引き抜いていき、あるところで止まり、

同じ速度で進み始め、奥まで戻ると、そのまま子宮口に再び口付けを行い、再び引き抜き始めます。


何度も何度も、ゆっくりと繰り返される粘膜の交接‥


「あ‥ああ‥あ‥」きっと既に、快感は簡単なオーガズムよりも深くて強いものになっているのでしょう。

コーカシカの声は感極まっていて、弱いながらも、もう理性の色はありません。


その時、性感が一つの段階に達したのか、

カタツムリの愛に満ちた行為に応えるように膣全体が優しく収縮して、その身体を締め付けました。


妖精の愛に包まれたカタツムリは、嬉しそうに、ゆっくりと身体をうねらせます。

すると、カタツムリの濡れたいぼいぼの一つ一つが、

コーカシカの膣肉と絡み合い、神経を擦り上げ、コーカシカに極上の幸福を与えます。


「うああ‥ああ‥」よだれをたらたらと垂れ流しながら、幸せに酔いきっているコーカシカ。

その膣壁が、カタツムリを深く抱擁するように再び収縮します。


限りなく静かな行為。草花の命に囲まれた二人が作り出している、愛と幸福を与え合う無限の輪廻‥。


どれくらいの時間が経ったのでしょう。コーカシカの表情にとろけきった、

しかし聖母のように清く澄んだ、そして愛に満ちた微笑みが表れました。


コーカシカは、カタツムリを含んだ腰をわずかに持ち上げ、ゆっくりと下ろします。

そしてまた、熱い息を吐きながらゆっくりと持ち上げ、同じ速さで下ろしていきます。


あまりにゆったりとした行為だったため、局部が思うように痙攣出来なかったせいでしょうか。

コーカシカの下半身を包んでいる快感は、穏やかな仕草とは対照的に、

すでに破滅的に膨れ上がっていました。


びくっ‥びくっ‥。


そして、静かな痙攣が、コーカシカに訪れました。


「あ‥あ‥‥!」


澄み切った声をのどの奥から漏らすコーカシカ。

常軌を逸して凄まじい、しかし限りなく優しく、ゆったりとした快感の波が彼女を呑み込んでいきます。


数秒間のゆっくりとしたリズムでひくつくコーカシカの膣口。

息遣いはさっきよりもよほど穏やかで、殆ど嬌声もありません。


しかし、コーカシカのうつろに濁った、酔いきった目を見れば、

その快感が人外のものである事は疑いようもありませんでした。


五分‥十分‥アクメはコーカシカを包み込んで離れません。


そして、その倍ほども経とうとしていた時‥


ぴゅっ、ぴゅっぴゅっ‥ぴゅっ‥


「くぁ‥っ‥‥ぅ‥はっ‥!」

コーカシカの膣のあちこちから粘液が噴き始め、それはふたりの間を縫って体外へと噴き漏れます。


普通なら達した直後に現れる、アクメのピークがようやく訪れたのでしょう。






何十回、何百回と粘液を噴き続けるコーカシカ。


最高の時を全身で楽しむように、腰を上下に、首を左右にゆっくりと動かしながら、

細かくとろけ声を漏らし続けます。


コーカシカは、どろんと濁った、それでも美しい瞳から涙をこぼし、

桃色の、薄く柔らかく、興奮した唇から大量のよだれを垂れ流し、

小さな鼻の、両の穴から鼻水すら漏らして、

愛と幸せの行き着いた先にある、至高の性感に溺れていました。


そんな時、大きく開き、強く締まりながら、断続して粘液を噴いていた子宮口に

―それを飲もうと思ったのでしょうか?―

カタツムリが口を付けた弾みで、その歯舌が、

勃起して痙攣する子宮口の肉を、嘗めるようにしごきあげてしまいました。


「‥‥!!」


びゅびゅっ!!


不必要な、おぞましいほどの強烈な性刺激に、一気に膣口から大量の愛液が噴き出します。


「ああぁあぁぁーー‥ぁあぁああぁあ〜〜〜〜っ!!!」

たまらずに悲鳴をあげるコーカシカ。

目に光が戻った代わり、息遣いがいっぺんに荒くなり、乳首やクリト○スが激しく痙攣し始めます。


ぱくっ、ぱくっ‥

子宮口が今までの数倍の速さでひくつき、そのせいでカタツムリの歯舌とさらに擦れ合います。


びちゅっ!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」

水音がした瞬間、コーカシカは爆発的な快感に、白目を剥いて全身を異様に痙攣させました。


尿道口から大量に飛び出したのは、尿や潮のようなさらさらしたものではなく、

透明に糸を引く、いやらしい粘液でした。


くちゅ‥くちゅ‥さらに、人外の性感に悲鳴をあげている子宮口に、カタツムリは口付けを繰り返します。


「そ‥それ‥

 ‥ら‥‥‥めぇぇぇぇえぇぇえええええーーーーっ!!!」


びゅ、びゅちゅっ、ぴちゅっ!


あまりにも魅力的な愛の口付けに、コーカシカは膣口と尿道口から同時に愛液を噴出し、

肛門から、ほんのわずかに腸液を漏らして、一瞬で最後の一線を超えてしまいます。






「こんなのっ‥嘘だよう〜〜っ‥!!

こんなのあるわけ、ないっ‥よう〜〜〜〜っ!!!」


全身、全ての神経に電流が走り、

全ての細胞に、無限とも思える程の凄まじい恋が何度も何度も突き抜け、

性器と消化器官、両の乳首の一箇所一箇所に、

わずかにタイミングをずらして人外のオーガズムが訪れ、

その全てが粘液を噴き出しました。


子宮口での口付けを行いながら、そのせいで性器も腸も、

肛門も乳首も悪夢のような幸福感に犯されて、

赤ん坊のように泣きわめいていたコーカシカは、

突然声を途切れさせると、かくりと首を垂れて脱力しました。


「‥ぅ‥ああっ‥」

気絶していたのはたったの数分間だったようで、

まだ消えていないエクスタシーの波に、コーカシカは痙攣しながら、弱々しく体液を噴き続けます。


「カタツムリさん‥‥カタツムリさん‥‥‥」

 うわごとのように繰り返すコーカシカ。

その意識はすぐに再び途切れ、今度こそ深い寝息を立て始めました。




それでも、十五分程経ったとき、一度、わずかな時間だけ目を覚ましました。


カタツムリは既に膣から出ていて、コーカシカのふとももを心配そうに這っています。


「カタツムリ‥さん‥」ぐったりとしたコーカシカは、

そこの草を包む体液の水溜りを見て、少し恥ずかしそうにつぶやきました。


「あなたが‥くれた‥幸せが‥うれしくて‥

 ‥‥‥こんなのまで‥‥出ちゃった‥‥‥」


見ると―そう、それはコーカシカの、夢のような幸せの証―

その体液の水溜りは透明ではなく、白く濁った、どろどろの、少し甘い匂いのものでした。


「カタツムリさん‥もう少し‥だけ‥

 ‥そばにいてね‥‥。お願い‥‥」


 いつの間にか、自分が甘えん坊になってしまったコーカシカ。その寝顔は幸せそうです。


 コーカシカが目を覚ますまでの、まる一日、

カタツムリはコーカシカの体液を嘗めたり、一緒に眠ったりして、そこを離れませんでした。