けもの道の奥



「恵みの森」に住む妖精、ラヴニカはある日、
木の皮と葉っぱを材料に服を作ろうと出かけました。

昼さがりの暖かい森の中をのんびりと歩いている途中、
行ったことの無い細いけもの道を見つけます。

ひょっとしたら、何かきれいなアクセサリーになる木の実でもなっているかもしれません。
ラヴニカは少し考えましたが、好奇心も手伝って、結局そっちの道へと足を進めました。

しばらくいった、大きな岩のそばの木の根元、
薄暗い場所で、ラヴニカはひと休みしようと腰を下ろします。

大きく深呼吸をして、上を見上げかけた時、ぐいっ、と左腕を何か冷たいものに引っ張られて、
ラヴニカは服の材料を入れるかごを取り落としてしまいます。

見ると、上の方から垂れ下がった、何かの動物だか植物の触手が、
腕にうねうねと強く絡みつき、ラヴニカを引っ張っていました。

「もう。痛いよ」ラヴニカは優しく言います。「あなた、冷たくて柔らかいんだね」
くすっと笑うラヴニカ。
ところが次の瞬間、どこから近づいたのか、
右の手首にも、しゅるしゅる、と同じようなものが絡み付いて、
ラヴニカを上へ引っ張り上げようとします。

「うわっ!」

軽い小さなラヴニカの体は簡単に地面を離れ、吊り上げられます。
すぐに両脚にもそれは巻き付き、あっという間に木の幹にはりつけになってしまいました。

ラヴニカは、ようやくその生き物の目的に気が付きました。

森の生き物たちは、妖精を傷つけたり、食べたりする事は出来ません。

しかし、妖精の体液や皮膚の老廃物・・それは妖精の「恵み」として、
生き物たちもそれを得る事が出来るのです。

そして、生き物の中には、気の遠くなる年月の間に、
妖精の「恵み」を能動的に得る方法を身に付けたもの、
そうでなくても、本能の中に妖精の「恵み」を求める部分が生まれたものもたくさんいました。

ラヴニカはどういうことをされるのかと不安になってもがきますが、生き物は離してくれません。

それどころか、きゅっ・・、きゅっ・・と、淫らに両腕と両脚を締め付けてきます。

「うっ・・」体の奥を撫でた甘い感覚に、ラヴニカは小さなうめき声を漏らしました。

群がってきた触手が、ラヴニカの服に先端を引っ掛けます。

「だ、だめっ!」

しかし、触手は構わずラヴニカの服を、びりびりと乱暴に引き破りました。

「ああっ、ひどいなあ。・・もう、いじわるね」殆ど裸になったラヴニカは、
少し怒った声を出します。「もう一着作らなきゃ・・」

しかし、触手がさらにパンツに先端を掛けると、
ラヴニカはさすがに、かあ、と頬を赤くしました。

「あ、そこは・・待って・・」声も小さく、可愛らしい恥じらいが生まれています。

なぜか両脚を外側に引っ張る触手。
脚が大きく開いて、ラヴニカはさらに顔を赤くしまいます。

そして次の瞬間、パンツが豪快に破られてしまいました。

「・・・・!!」

 あらわになった、可愛らしくて柔らかな場所。
数秒置いて、ふわり、という甘い甘い匂いが立ち上り、
ラヴニカは恥ずかしそうに顔をうつむかせます。

「だめ・・だよ」何が、というわけでもなかったのですが、ラヴニカは思わずつぶやきました。
この後何をされるのか不安なラヴニカをよそに、
触手は彼女をただがっちりと固定して、小さくうねっているだけです。

「・・・・」五分も経って、まだ何もせず、離してもくれない触手に、
恥ずかしさも少しやわらいで、小さなため息をつくラヴニカ。

遊ぼうとしただけなのかな・・と思って、触手に話し掛けようとしたその時でした。

ブウウ・・ウン、と大きな羽音が聞こえて、素早く近づいてきます。

「うわっ!」ラヴニカの身体の半分ぐらいもありそうなそれは、
勢いよくラヴニカにぶつかってくると、しっぽで肩にぶら下がるように逆さになります。

それは、見たこともない、昆虫ともなんとも付かない大きな蟲でした。
ラヴニカには知る由も無かったことですが、
触手植物とその蟲は共存の繋がりがあったのです。

ぶら下がった蟲の口がちょうど、ラヴニカの一番すてきな部分と重なります・・。

「な・・なにをするの・・?」

蟲は優しく、その答えをラヴニカに伝えました。

・・・・こりっ。

「ーーー・・・・っ!」びくっ、びくっ、と震えるラヴニカ。

ラヴニカの股間、そこにある皮のフードに、歯舌のようなものを挿し入れた蟲は、
中に包み込まれた熱く小さい肉のボタンを、甘く甘く噛んだのです。

こりっ・・こりっ・・続けて二度、そこを甘噛みする蟲。

「きゃっ・・な、何・・それっ!!」

じくじくとした疼き、急激に膨れ上がる切なさにラヴニカは叫びます。

・・きゅぷっ

「い、いやああぁああぁぁぁあぁぁぁぁん!!」

瞬間、全身を包み込む、身体の芯がとろけそうな心地よさに、
ラヴニカは甘ったるい声を挙げました。

勃起したクリト○スを口に含まれたラヴニカは、口を開けてあえぎます。

「ま、待ってぇ!!
今何かされたら、身体が、身体が・・」

こりっ・・

「・・ーーーーーーーーっ!!!」

びゅ、びゅるっ!!

声の無い悲鳴をあげたラヴニカの幼い股間から、
粘液が二度、音を立てて飛び出しました。

膣口はぱくぱくと切なげに痙攣し、
真っ赤に興奮した乳首は、ぴくっ、ぴくっ、と可愛く震えます。

「・・あああああ〜〜っ!!
ああっ、あっ! いやああぁぁああぁっ!!」

乱暴にもたらされたアクメに、ラヴニカはやるせなく叫びます。

飛び出した愛液に味を占めたのか、
蟲は再び、口の中で小さく痙攣する、可愛い肉のボタンを、
くちっ、と、今度はやや強く噛みました。

「そ、それいやーーーっ!!」

びゅ、ぴゅるっ! ぴゅっ、ぴゅっ! 

二度目の壮絶な幸せに、可愛い可愛い妖精は、
小さな性器から、ねっとりとした「恵み」を何度も何度も噴き出します。

〜〜〜っ!!!」

いやいやをするように首を振るラヴニカ。真っ赤な頬を涙が伝い、ぽろ、とあごから落ちました。






絶え間なく噴き出すラヴニカの恵み汁・・。

蟲はクリト○スをくわえたままそれを飲み込み、触手も股間の下で待ち構えます。

妖精の「恵み」に喜び勇んだふたつの生き物。

もっと欲しいと言わんばかりに、
蟲は、口の中でぴくんっ、ぴくんっ、と大きく痙攣するそれを噛み、
素早く、しかし淫猥にしごきあげました。

「きゃあぁああぁぁああぁぁぁぁぁあぁぁ〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!」」

長い長い悲鳴、
聞いただけで恋をしてしまいそうな、甘く愛らしい悲鳴を上げたラヴニカは、
全身を可能な限り仰け反らせ、体液を撒き散らします。

そして、背中の羽をものすごい速さで震わせ、
びゅーっ! と盛大な粘液の噴射をした直後、
二度三度不自然に痙攣すると、すうっと目を閉じて、全身を脱力させました。

気絶する寸前のラヴニカに、蟲はようやくくわえていたものを離し、
ぶううん、と音を立てて身体から少し離れます。
それに応えるかのように、触手がラヴニカの身体を、ゆっくりと下ろします。

「・・・・」

そこに触れるものがいなくなっても、びくっ・・びくっ・・、と痙攣を続けるラヴニカ。

まだ激しさの残る快感の波にも、もう叫ぶ力はありません。

地面では、甘い匂いを立てるラヴニカの「恵み」を、
可愛い小動物が嘗めていました。

ぐったりと地面に横たわったラヴニカは、きっと無意識のうちに、
左の親指を口に持って行くと、深く咥え込んでしゃぶり始めます。

その様子を、ラヴニカの愛液を嘗めていた小動物が、そっと覗いていました。

触手も蟲も、満足したのかどこかへいってしまい、そこにいるのはふたりだけです。

いつの間にかおしゃぶりを止めたラヴニカは、
口に指を咥えたまま、穏やかな寝息を立てています。

その口元に近づくと、小動物は、
咥えた手や頬を濡らしていたラヴニカのよだれを、愛しそうに嘗め始めました。

しばらく経って、日も傾きかけてきた頃。

よだれというもう一つの「恵み」を得てお腹がいっぱいになったのか、
小動物はいつの間にか眠っていましす。

その身体を、ラヴニカは慈しむようにそっと抱いて、
ふたりは夜まで一緒に、静かな寝息を立てていました。





「森の囁きが聴こえますか?」のラヴニカ受難。
挿絵の等身がやや大きくなってしまった。ラヴニカの身長は37cmくらいです。