森の宝



森を守る森の妖精

遥かな年月を

森と共にすごしてきた



ある時 森の宝を求めて

人間がやってきた

宝なんてないのに



動物たちはねぐらに

妖精は息を潜めて

人間を見つめていた



人間が叫んだ

宝物を見つけた

そこにたくさんの蝶が舞っていた



バッグから取り出す

宝探しの道具を

筆とスケッチブック



人間の目は

きっと人間しか知らない

澄んだ探求に溢れていた




それから後 妖精は芸術家の前に姿を現す

時に花 時に動物

時に羽を持った 小さな少女の姿で










森を守る森の妖精

永遠の年月を

森と共にすごしていく